第324章 彼女の通話記録を調べた

週末だったので、結は知恵ちゃんと知心を病院に連れて行った。

彼らが付き添っていたので、上野お婆さんは午前中ずっと眠らず、二人の小さな子供たちは彼女が点滴を受けるのを見て、心配そうに彼女に話しかけ続けた。

「ひいおばあちゃん、強くなって、泣かないでね。」

「ひいおばあちゃん、知心がお話を聞かせてあげるね、いい?」

「ひいおばあちゃん、知心が歌を歌ってあげる。」

「ひいおばあちゃん、私が大きくなったら、あなたを守るよ。」

二人の可愛い子供たちの時に心配そうな眼差し、時に純粋な笑顔を見ていた。

彼らが話し、歌い、物語を語り、自分を楽しませようとあらゆる方法を尽くすのを聞いていた。

上野お婆さんは感動して目が潤んでいた。

携帯が鳴り、天満健司からの電話だと分かると、秋田結は病室のドアの方へ歩いた。