第430章 結ちゃん、君が恋しい

翌日。

朝食の時、秋田結の携帯が鳴った。

佐藤和俊からの電話を見て、秋田結は驚いて瞬きをした。

電話に出る。「もしもし、今井幸助さん。」

「結ちゃん、三井美咲が姿を消した。」

佐藤和俊の声が携帯から聞こえてきた。

厳しい口調から心配そうな声に変わり、「彼女は昨日の深夜に消えたんだ。監視カメラは破壊されていた。結ちゃん、一応知らせておくよ。この数日間は気をつけて。」

秋田結は眉間にしわを寄せた。「わかったわ。」

「結ちゃん、もし彼女があなたを訪ねてきたら、すぐに私に電話してくれ。」

三井美咲は今や逃亡中の容疑者だ。

「うん。」

電話を切ると、秋田結は朝食を食べる気が失せた。

知恵ちゃんと知心にしっかり朝食を食べるよう言い聞かせた後。

彼女は立ち上がり、席を離れた。

リビングに行き、天満健司に電話をかけた。