第165章 黒田奥様になりたいですか1更(8)

彼女はいずれ自分を助けてくれるだろう。

……

西村绘里は村上秘書の方向に歩いていき、村上秘書は西村绘里に隅の方へ行くよう合図した。

「村上秘書、さっき私を呼びましたか?何かありますか?」

「西村さん、実はさっき黒田社長がドレスを用意するよう人を遣わしまして……どんなアクセサリーがお好みか伺いたいとのことです。」

「こちらがアクセサリーのサンプル写真です、ご覧ください。」

そう言って、村上秘書は手元に用意していたアクセサリーの写真と説明書をすべて西村绘里の前に広げた。

西村绘里の視線が精巧なアクセサリーに落ち、口元が少し引きつった。

輝く緑色のティアラは、ドイツのデュネスマルク伯爵が二番目の妻カトリーナ王女のために特別に注文したものだった。

西村绘里は少し聞いたことがあった。このティアラには11個の希少で類まれなる洋梨型のコロンビアエメラルドが埋め込まれており、総重量は500カラット以上で、その重さは驚異的だった。