第202章 おはよう黒田奥様1更(9)

西村绘里は正直に言った。かつて西村家が困難に陥った時、藤原家は手を差し伸べなかったが、藤原海翔の祖父や両親は自分が非常に尊敬すべき人たちだと。

藤原お爺様は西村绘里の真剣な様子を見て、目を細めた。

この西村家の娘は、幼い頃から自分が見ても違っていた。

金持ちの令嬢たちは皆、温室育ちの花のようなもの。

どんな試練にも耐えられないものだ。

しかし、この西村家の娘は骨の髄まで強靭さを持っていた。

だから、自分は彼女が並の人間ではないと思っていた。

事実、西村家は没落し、西村安国は失脚したが、この西村家の娘は並外れていた。

この西村绘里は今や黒田奥様という身分だ。まさに枝に飛び乗って鳳凰になったようなもの。これからは西村家も風雲急を告げることだろう。

西村绘里という仏様を、藤原海翔がどうして祀れるだろうか。