第377章 ママはパパの彼女2更(7)

「甘奈ちゃん、まだお爺様に甘いものが好きじゃない理由を言ってないわね」

甘奈は黒田真一も自分に関心を向けていることを見て、よく考えた。ああ、みんなを心配させないようにしよう。

そう思いながら、甘奈は真剣に小さな唇を尖らせ、とても悔しそうに言った。「私、虫歯になっちゃったの。だから当然お菓子は食べられないわ。お爺様、私が歯のないおばあさんになるのを見たくないでしょう?」

「この子ったら...」

甘奈がそう言うと、西村絵里は大きくため息をついた。

小さな女の子はとても賢いね。

虫歯のことを言うなんて。

西村絵里は口角を少し上げた。小さな女の子、本当に可愛い。

藤原海翔も黒い瞳に賞賛の光を浮かべていた。この甘奈は西村絵里にとても良く教育されている。

……

黒田真一は薄い唇を少し上げた。この子の虫歯も日常茶飯事だな。