第375章 ママはパパの彼女2更(5)

藤原お爺様:「……」

この利口な小娘め、自分を罠にはめたのか。

藤原お爺様は躊躇した。

自分はもう80歳だ、3歳の小娘と戯れるなんてできるのか?

甘奈は藤原お爺様の迷っている様子を見て、小さな口をもぐもぐさせた。

「パパ、帰りましょう……お爺様は本当に私に残って食事をさせたいわけじゃないみたい」

黒田真一は薄い唇を少し上げ、小さなロリータの美しい瞳に宿る狡猾さを見逃さなかった。

「わかった」

藤原お爺様は黒田真一が本当に甘奈を抱いて去ろうとするのを見て、すぐに口を開いた:「だめだ……行かせない……いいぞ、甘奈、この小さな策士め、私は承知したぞ」

甘奈は満足して声を出して笑った。

うーん……

最高だわ。

「わぁ……お爺様大好き!」

藤原お爺様:「……」

「この娘は……この老人は本当にお前が好きだ」

「へへへ……お爺様、頑張れば副団長にもなれるかも……うーん……今はとりあえず子分になってもらうだけだけどね」

藤原お爺様:「……」

自分が……子分になるだって?

藤原お爺様は混乱した。

……

リビングでは、藤原海翔と西村绘里が無奈に笑い声を上げた。

黒田真一は共感を覚えた……

そう、自分もこうして不思議なことに騙されて団に加わったのだ。

藤原お爺様が自分の歩んだ道を歩むのを見て……

黒田真一は満足感を覚えた。

心が平和になった気がした。

……

また藤原家で昼食を食べることになった。

藤原お父さんと藤原お母さんもニュースを見て急いで戻ってきた。

家に帰ってから、それが大きな誤解だったことを知った。

元々の新聞記事に対して、新聞社はすぐに新しい記事を掲載して謝罪した。

画像が加工されたものだと主張した。

しばらくすると、その新聞社が倒産したというニュースが流れた。

西村绘里は知っていた、こんなに速く、こんなにきっぱりと物事を処理できるのは、黒田真一以外にいないだろうと。

……

甘奈は本当にソファーで珠を遊んでいた、それは藤原お爺様が人に頼んで持ってきてもらった真珠だった。

深海の高価な真珠も、子供の目には単なる小さな珠に過ぎない。

西村绘里は甘奈と一緒にソファーで真珠で遊んでいた。

黒田真一は藤原お爺様と会社のことについて雑談していた。

そして仙台市の将来の発展方向についても。