第480章 黒田奥様のスタイルは素晴らしい2更(5)

それに頼る。

黒田真一と彼女は明らかに潔白なのに。

今になって黒田真一を誹謗するなんて、どういうつもりだ?

西村絵里の美しい瞳はますます冴え渡り、冷気を放っていた。

「申し訳ありませんが、カリーナさん……あなたの言葉は、句読点一つも信じません。なぜなら私の夫は……分かっています、彼は私にしか興味がなく、他の女性に対しては……まるで豚肉の塊を見るような目で見ているだけです。」

言い終わると、西村絵里は階段の方を見た。たとえゲイル社長とゲイル夫人が来たとしても、自分は怖くなんかない。

事実を事実として。

事実はそういうことだ。

西村絵里の美しい瞳が冴え渡り、このような女王の風格は、黒田真一に少し見直させるものがあった。

薄い唇を引き締め、視線を遠くにいる甘奈に向け、直接かがんで甘奈に自分のところに来るよう合図し、そして甘奈を抱きかかえた。

「うーん、パパ、ママとおばあちゃんは何をしているの?」

「うーん……ママはお年寄りを敬い、おばあちゃんにしっかり教育しているんだよ。」

「うーん……」

甘奈は潤んだ大きな目で西村絵里とカリーナを見つめ、何かを思い出したかのように、興奮して尋ねた。

「やったー、パパ、ママが悪い女をやっつけるの見るの大好き。」

西村絵里:「……」

西村絵里は小さな少女が興奮して喜ぶ様子を見て、口角が少し引きつった。

何がやっつけるだって……

甘奈の言い方だと、まるで自分がいつもこういうことをしているみたいじゃないか。

そう思うと、西村絵里は不自然に視線をそらした。次の瞬間、黒田真一の言葉に彼女は目を丸くした。

「偶然だね、パパもママが悪い女をやっつけるのを見るのが好きだよ……」

「わあ、パパ、ハイタッチしよう。あー、ひまわりの種がないのが残念。ひまわりの種があれば、食べながら見られるのに。」

西村絵里:「……」

つまり、父と娘は自分がクズを踏みつぶすのを待っていたわけだ。

この二人も本当にもう十分だ。

……

カリーナは西村絵里の非常に確信に満ちた言葉を聞いて、少し興奮して言葉が乱れた。

男というものは、みな浮気好きなものだ。

浮気をしない男なんているだろうか……

この西村絵里は黒田真一をそこまで信じているなんて。

黒田真一の家庭教育は本当に厳しいんだな……