村上念美は風呂を済ませた後、浴室でしばらくぐずぐずしていた。
選んだパジャマは薄く、着ても何も着ていないようなものだった……
そして、自分の愚かさに泣きたくなったのは、さっきパジャマを持ってくることだけに気を取られて、下着を持ってくるのを忘れてしまったことだった。
村上念美は頬を赤らめ、鏡の中の女性の白い肌を見つめた。湯気が立ち込め、風呂上がりのせいで肌はピンク色を帯び、非常に魅惑的だった。
藤原景裕はれっきとした大人だ……
彼の自分に対する気持ちは明らかだった。
村上念美は手を上げて眉間をこすった。藤原家の人々はすでに介入してきていた。
自分は……藤原家の若奥様の地位を守らなければ……
夫婦生活、子供……
とにかく、自分と藤原景裕がこれからも一緒に暮らしていくなら、この関門は必ず乗り越えなければならない。