一見すると不真面目に見えるが、決して無謀な人ではない。
それで景山瑞樹は何が原因で突然入院したのだろう?もしかして熱が治りきらないうちに、昨日また風邪をひいてしまったのではないか。
そう考えると、村上念美は美しい瞳を少し顰め、心の底から心配になった。
やはり心の中には申し訳なさがあった。
結局...自分が原因だったのだから。
村上念美は携帯を取り出して景山大旦那様に電話をかけ、景山瑞樹の状況を尋ねようとしたが、少し考えた後、携帯を置いた。
うん...今の自分と景山瑞樹にとって、最良の付き合い方は干渉しないことだ。
自分から彼を邪魔しない...
...
景山瑞樹についての悪いニュースが広まることを心配した村上念美は、すぐに社内線でレイアに電話をかけた。
「レイア、私のオフィスに来てくれる?」
「はい、村上お嬢様」
レイアはすぐに村上念美のオフィスに駆けつけ、指示を待った。
「村上お嬢様、どうされましたか?」
「誰が最近景山瑞樹のニュースをリークしたのか調べてもらえる?」
「承知しました」
レイアは村上念美が景山瑞樹の状況を気にかけているとは思わなかった。つい先ほど午後に景山瑞樹のニュースが流出し、みんなはまだ熱心に噂していた。景山瑞樹はやはりプレイボーイで、スキャンダルが絶えないと。
「うん、今すぐ調査して、結果が分かったら教えて。それから、ネガティブなニュースの処理も手伝って...」
「かしこまりました、村上お嬢様」
村上念美は景山瑞樹から3000万円のエッセンシャルオイルを受け取り、以前は何も考えずに男性の下着に唐辛子パウダーをかけたりもした。
だから、いくつかの恩義は、景山大旦那様の顔を立てるためにも返さなければならない。
「それから、目立たないようにやって。誰にも知られたくないから」
「承知しました」
レイアは村上念美がなぜ手を差し伸べるのか大体理解していた。実際、景山様が以前村上お嬢様を追いかけていた光景はまだ鮮明に覚えている。
特にブルーベリーを贈ったり、ブルーベリーを使った食べ物を作ったりしていた。
景山様は風采が良く、とても魅力的に見えた。
へへ、以前は3000万円のエッセンシャルオイルまで贈っていた。
でも、藤原さんと比べたら、もちろん比較にならないけどね。
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