もしかして...昨夜...自分の振る舞いが良すぎたのかな?
朝もそうだったし?
だから男って...
男はみんな下半身で考える動物なの?
いやいや...藤原景裕のような禁欲系男神がそんなはずないわ。
「私が切るよ、あなたはご飯をよそってきて。」
「うん。」
村上念美は手に持っていた唐辛子と包丁を藤原景裕に渡し、その後ご飯をよそうと、男が手際よく牛肉とピーマン、ネギを切るのを見た。
「外で待っていて、すぐできるから。」
「うん...」
村上念美は頷いて、ボスとサンタがキッチンの外で待っているのを見て、急いで出てサンタを抱き上げた。
「もうすぐ牛肉チャーハンが食べられるよ...おいしいよ。」
「ニャーオ。」
サンタは村上念美の腕の中でスリスリし、ボスは見慣れた匂いを嗅ぎつけ、犬全体が落ち着かなくなった。
村上念美はその様子を見て軽く笑い、ボスの頭を撫でながら優しく言った:「大丈夫、いい子ね...もうすぐできるから。」
「ワンワン。」
この匂いを嗅ぐと、ボスは思わず以前藤原景裕が自分と食べ物を奪い合った光景を思い出した。今でも鮮明に覚えている。
...
藤原景裕は手際よく、すぐに牛肉チャーハンを作り上げた。
村上念美は思わず口を開いた:「この子たちにも少し食べさせてあげられない?たくさんあるし...」
「ああ。」
藤原景裕は新しい皿を取り出して床に置き、ボスとサンタに少し盛り付けた。
村上念美は内心驚いた、藤原景裕は今日は性格が変わったのかしら?
...
「食べてみて。」
「うんうん...」
村上念美は頷いて、小さな口で皿の牛肉チャーハンを食べ、内心でおいしさに感嘆した。
本当においしい...
藤原景裕は一日中ほとんど食事をせず、一晩と一日眠っていなかったが、今は全く疲れを感じていなかった。
今この瞬間、静かに彼女が食事する姿を見つめているだけで、幸せを感じていた。
「あなたは食べないの?」
「私の顔に何かついてる?」
村上念美は潤んだ大きな目をパチパチさせ、好奇心を持って尋ねた。
「いや...」
藤原景裕は素早く手を伸ばしてティッシュを取り、女性の唇の端を拭い、薄い唇が微笑んだ。
「ゆっくり食べて、誰も取らないから。」
「うん。」