102 催眠治療を行うことを決定_7

村上念美は口達者で、藤原景裕はそれを見て墨のような瞳を細めた...

うん、この小娘の個人戦闘能力はなかなかだな...

熊谷紗奈は言葉に詰まった...

実際、村上念美は彼女の二つの心の内を突いていた。

彼女は他の人に藤原景裕と村上念美が既婚であることを知られたくなかった。

そして...自分の評判が傷つくのも望んでいなかった。

「私は怖くないわ...むしろ全世界にあなたのやったことをしっかり宣伝したいくらいよ。前には木村陽太だけでは足りず、今度は景山瑞樹、さらには景山家全体まで巻き込んで。」

「実は...この件については私、誇りに思ってるわ...私の魅力が無限だってことでしょ?でもお母さん、あなたがそれを広めたら、傷つくのは景裕の評判よ。」

熊谷紗奈:「...」

腹が立って仕方がない。

村上念美は熊谷紗奈が相当怒っているのを見て、美しい瞳に冷たい光が走った。