102 催眠治療を行うことを決定_7

村上念美は口達者で、藤原景裕はそれを見て墨のような瞳を細めた...

うん、この小娘の個人戦闘能力はなかなかだな...

熊谷紗奈は言葉に詰まった...

実際、村上念美は彼女の二つの心の内を突いていた。

彼女は他の人に藤原景裕と村上念美が既婚であることを知られたくなかった。

そして...自分の評判が傷つくのも望んでいなかった。

「私は怖くないわ...むしろ全世界にあなたのやったことをしっかり宣伝したいくらいよ。前には木村陽太だけでは足りず、今度は景山瑞樹、さらには景山家全体まで巻き込んで。」

「実は...この件については私、誇りに思ってるわ...私の魅力が無限だってことでしょ?でもお母さん、あなたがそれを広めたら、傷つくのは景裕の評判よ。」

熊谷紗奈:「...」

腹が立って仕方がない。

村上念美は熊谷紗奈が相当怒っているのを見て、美しい瞳に冷たい光が走った。

正直言って、熊谷紗奈を見るたびに、自分の感情をコントロールできなくなる。

実際、自分はずっと感情を抑えようと努力してきた。

...

藤原景裕は村上念美が多くを話すのを見て、小娘が疲れてしまうことを心配し、薄い唇を引き締めて淡々と言った:「ここで待っていて、母を送り出してくる。」

「わかった。」

村上念美は頷いた。熊谷紗奈を見送るなんて、自分はしたくもなかった。

...

「お母さん、おじいさんと父さんが家で待っているよ。」

藤原景裕は淡々と言い、熊谷紗奈の怒りを鎮めた。

息子の威嚇を聞き取れないはずがない。

今の藤原家では、藤原大旦那様と藤原陽が村上念美の味方をし始めていた。

「景裕...ママは今日、萱子を会社に戻して仕事をさせたわ...」

「あなたは気にしないでしょう?ママと萱子のママは長年の親友で、この数年間、萱子は藤原氏で功績はなくても苦労はしてきたわ...」

「この話は秘書部全体に言ったし、もう藤原氏全体に広まっているわ。もしあなたが彼女をクビにしたら、ママは面目を保てない...みんな私の息子が不孝だと言うでしょう、そうなったら私は生きていけないわ。」

村上念美:「...」

ふん...見え透いた演技。

でも...これも安藤萱子が自ら招いたこと。

村上念美は唇の端を引き、それから手を上げて藤原景裕の腕に手を回した。