村上念美が口を開くと同時に、皆は佐藤莉々の胸元を見て、口を押さえて笑い始めた。
なんと佐藤莉々が騒いでいる間に、胸のパッドが飛び出してしまったのだ。
しかも...そのパッドの大きさはかなりのものだった。
見れば分かる...佐藤莉々はかなりの量のものを詰め込んでいたのだ。
ああ...だからあんなに大きく見えたのか...
佐藤莉々は今や完全に恥をかき切っていた。さっきまで景山瑞樹の前で輝いていた無限の栄光は、この瞬間にすべて消え去った。
景山瑞樹は村上念美のほうから騒ぎが聞こえると、自分でも制御できないように、足が心に従って村上念美のほうへ向かった。
村上念美が無事なのを見て、佐藤莉々が散々な状態になっているのを見て、少し安堵した。
うーん...景山瑞樹は自分の意志の弱さに呆れていた。
この娘が無事だと分かって...自分はなんと安心してしまったのか。