108 熊谷紗奈と安藤萱子の自滅_2

実は、ずっと前から村上家の人に会いたいと思っていたんだ。

村上家の人が来たのを見て...藤原大旦那様と熊谷大旦那様は急いで立ち上がって迎えた。

村上翔偉と木下麻琳は藤原大旦那様と熊谷徹朗にとっては後輩に過ぎないが。

でも...今は新しい時代だし、そんなに礼儀にこだわることもないだろう。

熊谷紗奈は鋭い目で村上念美の姿を見つめ、村上念美、藤原景裕、村上翔偉、木下麻琳が四人家族のように見える様子を見て、不安と動揺を感じ、何も考えがまとまらなかった。

「村上さん...あなたの家は良い娘さんを育てたね、私の孫に気に入られて...」

藤原大旦那様が冗談めかして言うと、村上翔偉は少し恥ずかしそうに急いで言った。「藤原大旦那様、そんな風に褒めていただいて...」

そう言って、村上翔偉と木下麻琳は進んで熊谷徹朗と渡辺愛美に挨拶した。