113 熊谷紗奈自ら墓穴を掘る【真実の発見】_5

「もちろん...ここにあるのは、村上念美が発作を起こした時の写真です。彼女のルームメイトが撮ったと聞いています。当時は遊び半分で...まさか今、私がお金を払って手に入れることになるとは思いませんでした。写真は合成ではありませんよ、本物です。」

熊谷紗奈:「...」

ハハハ。

これは自分にとって本当に良いニュースだ。

いや、素晴らしいニュースだ。

熊谷紗奈は手元の写真を素早く見ていった。写真の中には...村上念美が隅に丸くなって座っている姿が多くあった。

目は虚ろで、焦点が合わず...とても無力な様子。

それだけでなく、村上念美が自傷行為をしている写真もあった。

写真では、女性が小さな手で小刀を握り、片方の腕から血が流れ出ている...

古い写真だ。画像を見ると、当時の村上念美はまだ高校三年生のような姿だった。

「彼女が3年前に去った時はまだ何の問題もなかったのに。」

熊谷紗奈はまだ少し驚いていたが、すぐに表情が微かに変わった。

どうやら...問題がなかったわけではないようだ。

3年前、ふん...村上念美はほとんど強姦されそうになったのだ...

考えてみれば、当時彼女は大きな問題を起こした...あの男を刺し殺した...

自分は大変な苦労をして何とか解決した。

結局、村上念美があの男を刺し殺したという事実が明るみに出れば、村上念美が強姦されかけたという事実も暴かれることになる。

熊谷紗奈は注意深く考えて...瞬時に理解した。

「この2年半ほどの間、村上念美はずっと相馬紗奈という医師のもとで治療を受けていた...心理的介入?その相馬紗奈もなかなかの実力者で、私は手間をかけて村上念美の病歴を調べようとしたのだけど、彼女の患者はすべて高度な保護状態にあることがわかったの。つまり、まったく調べられないということ...」

「私は当時村上念美と同じ寮にいたルームメイトに、村上念美の発作の症状について尋ねるしかなかった。聞いたところによると、明るい光を恐れ...異性を恐れ、一人でいることを好む...」

「彼女のこの精神病は、本当に深刻なのよ。自傷行為をするほどにね。」

熊谷紗奈:「...」

天の助けだわ。

ハハハ

藤原家は絶対に精神病患者を嫁に迎えることを許さないだろう。

これは自分が利用するチャンスだ。