宴会場:
景山大旦那様と景山瑞樹は少し離れた場所に立っていたが、この騒動をはっきりと見ることができた。
うん、この吉田英子の窮地は本当に一目瞭然だな。
この三人の娘たちは豚を装って虎を食らう、本当に人の好感を買う、それぞれに魅力的なポイントがある。
...
景山大旦那様はにこにこと口を開いた:「この村上念美という娘は、本当に可愛いね...」
景山瑞樹:「...」
全然可愛くない。
可愛い女性が、昔自分の下着に唐辛子の粉をまくだろうか?
景山瑞樹は口では絶対に村上念美が可愛いとは認めないだろう。
景山瑞樹が強情に村上念美の可愛さを認めないのを見て、景山大旦那様はにこにこと続けた:「それに木村陽太家の新しい嫁も、若いのに、とても面白い子だ!」
初めは青臭い少女だと思っていたが、さっきの伊東文を守る姿を見ると、この娘は、ただものではないな。
景山瑞樹は口元を歪め、若い嫁さん、年の差カップル、この木村陽太が持ちこたえられるかどうか心配だな。
ふん...
「そういえば...さっき突然現れた女性、本当に美しかったな。最初は単純に美しいだけの人かと思ったが、なんと、面白い人物だった。」
景山大旦那様は相馬紗奈を絶賛した。
そして非常に気に入っていた。
この相馬紗奈は一目見ただけで、気骨がある。
チャイナドレスを着て、魅力的だが、大旦那様は彼女が軍服を着ている姿を頭の中で描くことができた。
「大旦那様、もし私の記憶が正しければ、あなたは美しい女性が好きではなかったのでは?あなたはいつも美しい女性は災いの元...何の役にも立たないと思っていたはずですが...」
景山大旦那様:「...」
景山大旦那様は景山瑞樹の言葉を聞いて、軽く鼻を鳴らした。
「これは状況によるものだ。美しい女性は男性にとって挑戦だ。男性が彼女をコントロールできなければ、彼女の思うままにさせるしかない。そうなれば、その女性は災いの元以外の何物でもないだろう?」
「ふん...」
景山瑞樹は口元を歪めた、ただの口達者な心理医に過ぎない。
自分は特別なところを何も見つけていない。
美しいということについては?
うん、この点については、景山瑞樹は渋々認める。
しかしそれは盛装しているだけだ、メイクを落としたら見られたものではないかもしれない。
...