128 老夫少妻、体がもたない_7

「今からね、監視カメラの映像を出すわ。こうすれば、みんなの目で見ることができるわ。この女性があなたにぶつかって、あなたに飲み物をかけたのよ。あなたがどれだけ無実で、どれだけ可哀想なのかを」

「何ですって？」

吉田英子は明らかに驚いて、顔色が悪くなった。

村上念美：「...」

本当に我慢できなかった。

本当に笑いたかった。

どうしよう。

この相馬紗奈は間違いなく神がかった助っ人だ。

夏目愛子も一瞬呆然としたが、すぐに我に返った。

運がよすぎる、この美女は自分を助けに来てくれたのだ、本当に幸運すぎる。

...

「ちょうどみんなも見ることができますね」

そう言って、相馬紗奈は唇の端を上げ、自分の携帯にコピーした監視カメラの映像を切り取って、皆の前で再生した。

「素晴らしいわね...すぐにあなたの潔白を証明してあげるわ、善行は名を残さず」

吉田英子：「...」

皆の視線が相馬紗奈の携帯に集中した。確かに、画面には吉田英子と伊東文がいた。

伊東文は普通に歩いていたのに、吉田英子が突然体を回して、直接伊東文に飛びかかり、伊東文の手にあったシャンパンが吉田英子の上にこぼれた。

実は...よく見ると、伊東文の服にもこぼれていた。

ただ、伊東文が前に出て吉田英子の服についたお酒を拭こうとしたところ、吉田英子に不機嫌に押しのけられ、その後すぐに、吉田英子が伊東文の頭を指さして怒鳴っていた。

夏目愛子と村上念美はすぐに駆けつけた。

「あなた、本当に吉田おばさんを助けに来たの？なんだか台無しにしに来たように思えるんだけど？」

村上念美は急に気づいたふりをして、口を押さえて笑いながら言った：「これは明らかに吉田おばさんが伊東おばさんにぶつかったじゃない？」

相馬紗奈：「...」

この村上念美の演技はますます上手くなっているな。

本当に人を惹きつける。

藤原景裕に甘やかされているんだろうな。

相馬紗奈は無邪気なふりをして小さな口をパクパクさせ、杏のような瞳はさらに愛らしく見えた。