「いい子ね...」
村上念美はサンタのふわふわした頭を撫でた。今日はシャンパンを3杯ほど飲んで、少し酔っていた。
ポケットの携帯が鳴り、相馬紗奈からのメッセージだった。
春宵一刻は千金に値する。
村上念美:「...」
この相馬紗奈って、意地悪だなぁ。
彼女は自分の内心を見透かしているみたい。
うーん...シャンパンを少し飲んで...実は一気に男性の接近に抵抗がなくなるとは思っていない。
ゆっくりと...酔いを利用して...最終的には全くお酒を飲まなくても。
こうして薬物治療の代わりにするのも、相馬紗奈からのアドバイスだった。
村上念美は赤くなった顔で携帯をソファに投げ、キッチンでハチミツ水を作っている藤原景裕を見て、自ら小声で言った:「私、先に部屋に戻って着替えるね。」
「うん。」
藤原景裕は慣れた手つきでカップの中のハチミツ水をかき混ぜていた。念美が飲酒後に頭痛がするのを心配して、ハチミツ水で彼女の不快感を和らげようと思っていた。
...
村上念美は急いで寝室に戻ると、クローゼットからシルクのナイトドレスを取り出し、それを身につけた...
うん、こんなに露骨に...
これでいいかな?
そう考えると、念美はごくりと唾を飲み込み、ドアの外から聞こえる男性の落ち着いた足音を聞いて、急いでドアの後ろに隠れた...
男性の威厳のある体が寝室に入ってくると、念美は素早く小さな手を伸ばし、後ろから男性の逞しい腰に腕を回した。
「あなた...」
藤原景裕:「...」
小娘の「あなた」という一言とともに、藤原景裕の骨がまたもやとろけそうになった。
うん、最近、念美が「あなた」と呼ぶ頻度が高くなってきている。
自分はとても気に入っている...良い兆候だ。
藤原景裕の黒い瞳に意味深な光が走り、女性の白い腕が自分の腰に巻きついているのを見て、下を見ると、シルクのナイトドレスを着た女性の長い二本の脚が見えた。
とても魅惑的だ。
彼女は...自分に明確なサインを送っている。
「うん、まずはハチミツ水を飲んで。」
言い終わると、藤原景裕は大きな手で女性の小さな手を握り、女性の手を緩め、その後体を回転させて念美を抱きしめた。
「あなたが飲ませてくれる?」