131 その小さな体で、藤原さんの情熱に耐えられるのかしら_7

沢田恒夫は言われた通りに確信を持って頷いた。

「それは当然だ。そうでなければ、俺がこの何年も無駄に過ごしたと思うのか...」

「そういえば、景山大旦那様が俺を探し出さなかったら...夢にも思わなかったよ、洛村雅子の両親があんなに凄い人たちで、兵士だった時に景山大旦那様の命を救って、景山家と婚約を交わしていたなんて...ハハハ。」

「最初は相馬紗奈はもう死んでいると思っていたから、期待せずに適当に探したら、見つかってしまった...だが、彼女の祖父が景山大旦那様を救ったとしても...景山様と結婚するという素晴らしい話は、彼女のものではない。それは我が黛璃のものだ。」

「そのうち、彼女が大人しく服部社長と関係を持って、服部社長と結婚すれば、我々は順調に、彼女の妹、つまり我が家の黛璃を景山家に送り込む。景山大旦那様は感謝の念を抱き、昔の恩義を忘れず、きっと何も言わないだろう。」

ここまで言うと、沢田恒夫の瞳に鋭い光が宿った。

「お前もよくやったな...何の前触れもなく、服部社長から一千万円の結納金を受け取るなんて...だからこんなに厄介なことになったんだ。」

この件について、沢田恒夫は清水香織に対して不満を感じずにはいられなかった。

清水香織はそれを聞いて即座に怒り出した。

「何を言っているの...沢田さん、自分が大したことになったと思って...何様のつもりよ。あなたが今日あるのは、私たち清水家のおかげでしょ。あの洛村雅子は孤児で、あなたに何もくれなかった...あなたの今の全ては、私があげたものよ。」

沢田恒夫:「...」

婿養子に入るというのは、こういう不都合があるものだ。

この清水香織は、いつも過去の話を蒸し返し、自分がかつてどうだったかを言い立てる。

沢田恒夫の表情は少し不機嫌になり、不愉快そうに返した:「俺もお前のために、洛村雅子を捨てたじゃないか。」

「ふん...私のため?清水家があなたにもたらした権力と富のためでしょ。」

清水香織はいつも贅沢な暮らしに慣れており、いつでもどこでも沢田恒夫の上に立つことに慣れていた。

傍らで二人の言い争いを聞いていた沢田黛璃は、不機嫌そうにマニキュアを脇に投げた。