136 男の企みを暴く_6

「おいで、紗奈、私が支えてあげるよ...ほら見て、もう倒れそうじゃないか。」

服部社長の言葉は油っこくて、吐き気を催すほど気持ち悪かった。相馬紗奈は心の底から嫌悪感を抱きながらも、酔いつぶれて力が入らないふりをして、そのまま彼を押しのけた。

「結構です、自分で歩けますから。」

「ああ、いいよいいよ、じゃあ自分で歩きなさい。」服部社長は紗奈の赤らんだ顔と、意識がはっきりしていないような様子を見て、内心喜んでいた。

これは実に素晴らしい。

この女、もうすぐ自分のものになる。

...

相馬紗奈は沢田恒夫について個室を出た。清水香織と沢田黛璃は、服部社長が落ち着きなく急いでいる様子を見て、口を開いた。「服部社長、今夜は美女をゲットできることを先にお祝い申し上げますよ?」

服部社長は清水香織の言葉を聞いて、すぐに答えた。「ありがとう、ありがとう、おばさん...ハハハ。」

「何がおばさんよ、今夜の後は、義母と呼ぶことになるんじゃない?」

「そうですね...義母様。」服部社長はますます得意げになり、渇望した様子が明らかだった。

「でも、ちょっと心配なんだ。この相馬紗奈は性格がきついように見える。彼女は俺に従うだろうか?」

服部社長の言葉を聞いて、傍らの沢田黛璃がすぐに口を開いた。「服部社長、何を心配してるんですか...ビデオがあるじゃないですか。そうなれば彼女はあなたのものです...しかもビデオという証拠もある。もし従わなければ...ふん、彼女の名誉を地に落とすだけです。」

「それに、女というのは口では強がっても心は弱いもの。その時は...服部社長、何度も頑張って、彼女を妊娠させれば...逃げられないでしょう。それに、ここは大崎市であって、シアトルじゃない。彼女は大きな波風を立てることはできないわ。」

服部社長は沢田黛璃の言葉を聞いて、満足げに目を細めた。

いいね...まさにそうだ。

この沢田黛璃は本当に悪女だな。

自分はなぜ前にそれに気づかなかったのか...

美人とは言えないが、毒蛇と言えるだろう。

ツツツ...

服部社長はすぐに口を開いた。「あの...春宵一刻は千金に値するからね、先に追いかけるよ。後でまた話そう。」

「見てよ、この焦りっぷり。あの...服部社長、残りの1000万は...」