141 責任を取ってほしい?_7

女性が震えながら立ち去る後ろ姿を見ていると、少しふらついているのが分かり、彼女の体調の悪さが窺えた。

景山瑞樹も思わなかった...事態がここまで発展するとは。

やはり、アルコールというものは、人を滅ぼす。

...

相馬紗奈は体の不快感を我慢しながら、素早く服を着替え、簡単に身支度を整えてバスルームを出ると、景山瑞樹も同様に服を着て客間に立っているのが見えた。

男は眉をひそめている...うん、今は服を着ているから衣冠禽獣というわけでもなく、見た目は立派に見える。

相馬紗奈は正直なところ、彼に身を任せたことを幸いに思っていた...他の男ではなかったことを。

「君の車をバーの前から心理クリニックの下まで送らせておいた。今からどこに行くんだ?送っていこう」

景山瑞樹がここまで言ってくれたのだから、断れば空気が読めないことになる。