151 深夜の密会、もう一人子供が欲しい_3

気を失いそうになった時、村上佑城は彼女を放した。

笹木愉伊は大きく息を吸い込み、小さな顔はすでに赤く染まり、まるで血が滴り落ちそうなほど真っ赤だった。

村上佑城はその様子を見て口元を歪め、そのまま笹木愉伊を抱き上げ、ベッドの方へ歩いていった。

...

村上佑城に抱かれながら、実は...笹木愉伊は考えていた。あの交通事故で、彼の足はかなり重傷を負ったはずだと。

今は...こんなにも簡単に自分を抱き上げ、まるで何事もなかったかのようだ。

...

寝室に着いた。

笹木愉伊は男の手の一振りと共に、柔らかなベッドに投げ出された。体勢を正す間もなく、男の大きな体が威圧的に覆いかぶさってきた。

笹木愉伊：「...」

村上佑城は高い位置から下の女性を見下ろし、瞳には深い意味を含んだ光が揺れていた。

「今、時間を計ってほしい？私はもう始めるつもりだから...」

笹木愉伊：「...」

彼はまだ早く終わらせることにこだわっているようだ。

笹木愉伊は後悔していた。本来は何気なく言った、ごく普通の言葉だったのに。

まさか...男にそこまでこだわられるとは。

「必要ないわ...」

彼がどれくらいの時間かかるか。

自分は知っている。

それも非常に明確に。

あまりにも明確に知っているからこそ...早く終わらせたいと思ったのだ。

笹木愉伊が顔を赤らめ、目を泳がせているのを見て、明らかに時間の長さについて考えていることがわかった。

「ふん...自惚れた女だ」

村上佑城の瞳は深く、女性の澄んだ瞳が潤んで光り、まるで小さなウサギのようだった。赤い唇は自分のキスで少し腫れていた。彼女が自分を見つめる様子に、心に異様な感覚が走った。文音のあの澄んだ目と、彼女はとてもよく似ていた。

村上佑城は心の中の違和感を素早く払いのけ、首元のネクタイを引き抜いた。今回は笹木愉伊の手首を縛るのではなく、女性の美しい瞳を覆った。

笹木愉伊：「...」

彼は何をするつもり？

笹木愉伊の瞳が震えた...

「村上佑城！」

「その目を見ていると、欲望が湧かなくなる」

笹木愉伊：「...」

つまり...

笹木愉伊の表情が少し変わり、男の言葉に込められた嫌悪と深い意味を理解した。彼女は手を上げて抵抗することなく、男の行動を黙認した。