午後の2時間目は英語の授業だったが、F組の英語教師が今日病欠したため、この授業はA組の担任兼英語教師の山田蘭華が代行することになった。
わざと青木朝音に意地悪をしているのかどうかはわからないが、彼女が落ちこぼれだと知りながら、黒板に出て単語を書き取るよう指名した。結果、朝音は一つも正しく書けなかった。
山田蘭華は彼女を一瞥し、顔中に軽蔑と侮蔑の色を浮かべ、心の中で安堵した。幸い青木朝音は自分のクラスに配属されなかった。そうでなければ、この腐った林檎一つで良い粥が台無しになるところだった。
「こんな簡単な単語も書けないなんて、罰として授業終了まで席で立っていなさい」
山田蘭華は厳しく言い放ち、続けて軽蔑的に言った。「こんな人間がどうやって入学してきたのか理解できないわ」