第121章　アサガオを誘拐するなんて、許さないぞ！

青木朝音は笑いをこらえ、目を少し伏せて、落ち着いた様子で口を開いた。「青木朝音が私を呼んだのです。」

「え？朝音さんを知っているの？あなたは朝音さんの友達だったのね？」

青木のお爺様は目を丸くした。なるほど、アサガオが突然訪ねてきたのは、愛する孫娘が彼女を呼んだからか？

もしかして...二人はクラスメイト？

「はい。」青木朝音はうなずいた。

「彼女は、あなたが私の孫娘になることに同意したの？」

青木のお爺様の表情が急に真剣になり、怒ったふりをして言った。「朝音さんはどうしたんだ？もう私をお爺ちゃんとして必要としていないのかい？」

「もしご同意いただけないなら、私はこれで失礼します。」

青木朝音はそう言いながら、とても失望し悲しんでいるふりをして立ち上がり、去ろうとした。

「あいあいあい、まだ帰らないで！せっかく来たんだから、食事をしてから帰りなさい？」

彼女が帰ろうとするのを見て、お爺様はすぐに慌てて、彼女を引き止め、福田おじさんに厨房で最高のごちそうを用意するよう急いで指示し、最も尊敬すべき客人をもてなすよう命じた。

「それでは。」青木朝音は渋々また座り直した。

お爺様は目をきょろきょろさせ、まるで泥棒のようにこっそりと携帯を持ち上げ、密かにアサガオの写真を撮り、そしてすぐにWeChatグループに送信した。とても得意げだった。

厳谷お爺さん：【うわっ！これはアサガオじゃないか！】

向井のお爺さん：【どういう状況？アサガオがなぜ老三の家に行ったんだ？】

村田お爺さん：【まずい、アサガオは老三に誘拐されたかもしれない、急いで警察に通報しよう！】

厳谷お爺さん：【老三、お前は鬼か！彼女はまだ子供だぞ！人身売買は犯罪だと言っておくぞ！】

青木のお爺様：【ふざけるな！お前こそ人身売買だ、お前の家族全員が人身売買してるんだ！アサガオは自分から私の家に来たんだ、私の孫娘になりたいとまで言ってるんだぞ。】

みんな目を白黒させ、信じられないという表情を浮かべた。

しかし、撮られた写真を見ると、確かに彼女は青木家の屋敷にいた。そこで、お爺さんたちは相談して、できるだけ早く駆けつけ、真相を確かめることにした。

……