第174章 打脸タイム進行中(5)

山田茜のファンたちは明らかに自信をなくし始めていたが、それでも首を突っ張って反論した。「なぜ私たちの茜が盗作だと言うの?私たちの茜はオリジナルよ、ありがとう!」

これで両サイドのファンたちは収拾がつかないほど口論し、ほとんど殴り合いになりそうだった。幸い、会場スタッフが仲裁に入ったが、現場の雰囲気は依然として騒がしく、論争は続いていた!

しかしそのとき、前方の大画面が突然点滅し、続いて画面には空っぽの廊下が映し出された。どこかのホテルのようだった。すぐに...3人の姿が同時に現れた。男性1人と女性2人だ。

監視カメラの映像は白黒のハイビジョンで、先頭を歩いている人物がはっきりと見えた。それは我が国の著名なピアニスト、長谷進司だった。

後ろには二人の女性が続いていた。一人は今ステージに立っているAsa青木朝音で、もう一人は...権州第一高校の生徒たちは彼女を認識し、思わず口にした。「あれは青木愛茉と青木朝音じゃないか?」

その後、三人は一つの部屋に入った。見たところピアノルームのようだった。

この時、部屋の中の状況は監視カメラでは捉えられなかったため、何が起きたのかはわからなかった。しかし、しばらくすると、また二人の姿が現れた。おそらくこの階に宿泊していて、ピアノの音を聞いて、ちょうどピアノルームの前を通りかかり、思わず中を覗いたようだった。

その後、何らかの理由で、二人は前後してピアノルームに入った。

二人が入ってからしばらくすると、また一つの影が現れた。こそこそとピアノルームのドアの外で盗み聞きし、さらに携帯を取り出して録音か録画かはわからないが、とにかく記録していた。

そしてこの人物は他でもない、山田茜だった!

以前の北川信望によるその日の出来事の説明と、山田茜のこそこそとした行動を合わせると、北川信望の言っていたことが嘘ではなく、むしろ山田茜が嘘をついていたことがほぼ確実に再現できた。

これを見て、会場は騒然となった!

「こ...これはありえない!」

山田茜は恐怖に目を見開き、全身が冷え始め、顔色は血の気がなくなるほど青ざめ、ほとんど呟くように言った。「全部破棄されたはずじゃ...」

しかも完全に粉砕されて、ほとんど誰も復元できないはずだった。なのに今どうしてこうなっているの?!