「喧嘩なんて撮って何になるんだ、もちろん撮るさ……」
パパラッチはもう少しで罠にはまるところだったが、素早く反応して否定した。「何の喧嘩だよ、誰も喧嘩なんてしてないよ」
「そうかい?これが私が集めた有力な証拠だ。現場に少なくとも5人が現れ、かなり激しい喧嘩があったことを証明するには十分だ。なのに君は喧嘩がなかったと言う。明らかに嘘をついているね!」
古川松陰の最後の一言は急に鋭くなり、パパラッチは心臓が飛び出しそうになるほど動揺した。
証拠は裁判官と陪審員に提示され、検証の結果、証拠は確かに有効であることが判明した。つまりパパラッチは嘘をついていたのだ。
法廷内は騒然となり、人々は互いに囁き始めた。どうして事件がますます複雑になっているように感じるのだろうか?
「どういうことだ?事件現場で喧嘩があったって?もしかしてナンシーが抵抗して忘憂と喧嘩になったってこと?」
「バカじゃないの?明らかに現場に少なくとも5人がいて喧嘩があったって言ってるんだよ。そう考えると、さっき古川弁護士が言ったように、忘憂がヒーローとして5人のチンピラを追い払って、その後逆にナンシーに強姦したと濡れ衣を着せられたってことじゃないか!」
「まさか!ナンシーの様子を見れば明らかに被害者じゃないか。それに自分を救ってくれた恩人を陥れる理由なんてないでしょ?」
同時に、ライブ配信のコメント欄も大荒れだった——
【今知りたいのは、ナンシーとそのパパラッチがなぜ同時に同じアカウントからお金を受け取ったのか、しかもブラックアカウントからだ。今またパパラッチが嘘をついている。事件が逆転しそうな気がする。まずい、私は間違った側に立ってしまったのか?】
【今はそのパパラッチとナンシーがどう説明するか聞きたい。がっかりするような展開にならないことを願うよ。】
「静粛に!」
裁判官はハンマーを叩いて法廷を静かにさせ、厳しい表情でパパラッチを見つめた。「証人、偽証すれば法的責任を負うことを知っていますか?今すぐにでも法に基づいて拘留することができますよ!」