第384章 綿菓子はなぜお酒の味がするのか(4)

しかし彼女は彼の言葉など気にも留めず、むしろ動きはさらに頻繁になり、口から出る言葉さえもより想像を掻き立てるものになった。「どうして私にずっと当たってるの……」

「記憶ちゃん、動かないで!」我慢の限界で苦しく、耐え難い思いで、髙橋綾人の声は少し鋭さを帯びていた。

「なんで怒ってるの!」森川記憶は不満そうに髙橋綾人を睨みつけた。彼の言葉の意味を全く理解していない彼女は、むしろさらに度を越して動き始めた。「あなた何様よ、動くなって言ったら私が動かないとでも?そんなの面目丸つぶれじゃない、わざと動いてやるわ……」

彼女はそう言いながら、まるでそれだけでは物足りないとでも思ったかのように、小さな手を彼の腹部の下方へと伸ばした。

「記憶ちゃん!」彼が制止の声を上げたが、手を伸ばして阻止する間もなく、彼女の指先はすでに彼の下半身に触れていた。