第476章 出世する日など望むな(6)

四曲目は、男性司会者のデビュー曲で、音楽が流れ始めるとすぐに彼は手を挙げた。

千歌チームはようやく1点を獲得した。

五曲目は、森川記憶がずっと好きだった曲で、彼女は先に手を挙げた。

六曲目は、あまり知られていない曲で、ステージ上の6人全員が少し戸惑っていた。最終的に女性司会者が「パス」と声をかけ、直接七曲目に移った。

森川記憶は普段から音楽を聴くのが好きで、女性司会者は司会者としての立場で有名になったが、ドラマや音楽にも関わっていた。さらに歌手出身の人気若手俳優もいて、その後流れる曲は、森川記憶が最初に思い出すか、人気若手俳優が答えるかのどちらかだった。二人が同時に答えられない時は、女性司会者が出てきて答えた。番組収録が始まってしばらくすると、両チームのスコアは10対1になっていた。