二千冊以上?
林薫織はじっと床の本を見つめ、頭が重くなるのを感じた。これほど多くの本を整理するには、いつまでかかるのだろう?
しかし、言われた通りにする以外に、彼女に選択肢はあるのだろうか?
林薫織は諦めて身をかがめ、目の前の大量の本との格闘を始めた。運が良ければ、日が暮れる前にここの本を整理できるかもしれないと思ったが、結局自分を過大評価していた。
時間は少しずつ過ぎ去り、外が暗くなっても、彼女は本棚の下三段しか整理できていなかった。頭上を見上げると、上の四段はまだ空っぽのままだった。
林薫織は腰を強く叩いた。そこは酸っぱくて柔らかく、もう自分のものではないような感覚だった。そのとき、お腹もグーグーと鳴り始め、彼女はようやく気づいた。ここで半日も忙しく働いて、夕食も食べるのを忘れていたのだ。