第132章 罰?

林薫織が自分を放置しただけでなく、なかなか電話に出ないことに気づいた藤原輝矢は、まず最初に林の母に何か起きたのではないかと思った。

しかし、彼が完全武装して急いで病院に駆けつけたとき、林の母の状態は良好で、発作を起こしていなかった。あの木の頭はどこに行ったのだろう?もしかして何か事故に遭ったのか?それとも、あの金縁眼鏡の男と遊びに行ったのか?

藤原輝矢はあれこれ考えた。昼間なので事故に遭うことはないだろう。そうなると二つ目の可能性しか残らない。彼は腹を立て、病院で待ち伏せして林薫織が戻ってくるのを待つことにした。

しかし、いくら待っても林薫織の姿は見えなかった。彼がイライラしていたちょうどその時、あの死にたい女からの電話がかかってきた。

この女は口を開かないほうがまだましで、一度口を開けば嘘ばかり。よくもまあ大胆にも彼を騙そうとした。もし彼が病院にいなければ、この女に騙されていたかもしれない。