急に部屋の明かりをつけてベッドから起き上がると、いつの間にか陸橋北都が隣で寝ていることに気づいた後藤澄玲は、すぐに腹を立て、隣の枕を掴んで激しく叩きつけた。「陸橋北都、頭おかしいの?夜中に少しは音を立てられないの?それに寝ないで、私をじっと見てどうするつもり?」
夜中の雷に驚かされるどころか、後藤澄玲はその目に驚かされた。
心臓が丈夫でなければ、さっきのことで本当に死んでいたかもしれない。
陸橋北都は叩かれて訳が分からなかった。「夜中に俺がどんな音を立てるんだ?なぜお前を見ちゃいけないんだ?」
彼が彼女を見ていたのは、さっき雷の音で目が覚めたからだ。後藤澄玲のよく眠れる性質に感心していた。外で雷が鳴り続けているのに、彼女は全く反応せずに眠っていた。
激しい心臓の鼓動がまだ収まらず、後藤澄玲は足を上げて彼を二回蹴り、さっき驚かされた怒りをぶつけた。「うるさいわね?出て行ったんじゃなかったの?誰があなたに戻ってこいって言ったの?」