陸橋景陽は後藤澄玲に離婚を勧めることに熱心で、周田北亜も感動して、「景陽、録音はもう済ませたよ。澄玲が帰ったら、すぐに陸橋北都に聞かせるから、彼女が自分で離婚の口実を探す手間が省けるよ」と言った。
陸橋景陽は周田北亜が録音していることを知ると、飛びかかって携帯を奪おうとした。
陸橋北都に一度痛い目に遭わされると、しばらくは大人しくしているが、その期間が過ぎると、また後藤澄玲に離婚を勧め始める。
二年以上経っても、この大任を一日も放棄したことがない。
後藤澄玲は周田北亜と陸橋景陽が自分の前で追いかけっこをしているのを見て、無意識に自分のお腹を守るように手を当てた。二人が自分にぶつかってくるのが心配だった。
「すみ、早く北亜に録音を消させてくれよ。もし兄貴に聞かれたら、俺の皮を何枚も剥がされるぞ」陸橋景陽は周田北亜を捕まえられず、後藤澄玲に甘えてきた。