第220章 やっぱりパパが欲しい

「深井さん。」電話は深井琉生からかかってきたもので、後藤澄玲は電話に出るとすぐに「深井さん」と呼びかけた。

電話の向こうで、深井琉生が言った。「君と北都は離婚したのか?」

離婚のことについて、後藤澄玲と陸橋北都の二人は外に言わなかったが、壁に耳ありというように、深井琉生や須藤白誠たちにも知られてしまった。

後藤澄玲は笑って言った。「情報通ね。」

電話の向こうで、深井琉生はしばらく沈黙した後、言った。「夫婦にはなれなくても、みんな友達だ。もう20年以上の付き合いだし、澄玲、プレッシャーを感じないでくれ。」

後藤澄玲:「わかってるわ、深井さん。」

深井琉生:「そうだ、深井氏の法務代理契約が期限切れになるんだが、澄玲、今会社の代理を引き受けてくれるか?」

後藤澄玲:「もちろんよ!明日深井氏に行って話し合いましょう。」