171 勝山大物のバックグラウンドは勝山家を潰すのに十分【1更】

あるハッカーのハッキング技術を使えば、微博を乗っ取るなんて一瞬の出来事だ。

彼はアノニマスハッカー同盟のリーダーとして、かつてノートン大学やローラン家族のシステムに侵入したこともある。

最終的には追い出されたものの、彼は依然として世界最高峰のハッカー技術を持っている。

だからこの微博の投稿は、すべての微博ユーザーのホームページの一番上に表示され、見ないことなど不可能だった。

三枚の画像が、微博全体を震撼させた。

「東京一の令嬢」という肩書きがなくても、この三枚の画像のどれか一つに書かれていることだけで、ネットユーザーたちの常識は粉々に砕け散っていた。

【マジかよ、これが東京一の令嬢?冗談じゃなくて冥界一の悪鬼だろ???】

【なるほど、江口家が婚約を解消したわけだ。もし本当に家に迎え入れていたら、いつか気に入らない赤ちゃんを捨てたりするかもしれないじゃないか?】

【勝山露美は嫉妬から電線を切るような行為をしただけだと思っていたけど、まさか子供の頃からこんなに悪意に満ちていたなんて。八歳の時、私はまだゴムとびで遊んでいたのに、彼女はすでに人身売買業者と連絡を取る方法を知っていたなんて。】

【ちょっと待って、つまり露美は幼い頃から@養老勿扰を殺そうとしていたの?】

【上のコメント、勘違いしてるよ。画像に書かれているのは、露美が自分の姪を捨てたことで、交通事故で人を殺したのは姪を育てた方だよ。二人は別人だよ。】

【これは...彼女の姪も本当に不幸だね。】

あるハッカーはカップ麺を大きく一口食べた後、スマホを取り出して二つのメッセージを送信した。

【完了!でも話は変わるけど、兄弟、これからはこういう仕事を頼まないでくれないか?大材小用すぎるだろ?】

【NOKで俺が一度出動するのにいくらの報酬が出るか知ってるか?】

まだ病床に横たわっている伊藤雲深はそれを見て、片手でタイプした。

【新しい味のカップ麺を送るよ。】

【早く言ってくれよ、兄弟、今後こういうことは俺に任せておけ!】

雲深がこの一言を返信したところで、手の中のスマホが取り上げられた。

「体調が良くないんだから、スマホは控えて」

雲深は少女が彼のスマホをベッドサイドのテーブルに置くのを見つめ、彼女が彼をちらりと見た後、そのスマホを直接自分のポケットに入れるのを見た。

「……」