176 最大の偽装が剥がれた【3更】

「ノートン大学すら見つけられないのに、どうやって……」加藤勲の瞳孔が急に縮んだ、驚愕して、「何を言ったんだ?」

まるで最高に面白い冗談を聞いたかのように、彼の金糸の眼鏡の下の瞳に嘲笑の色が浮かんだ。「まさか本当に面接資格があるとでも?お前がノートン大学に入れるのか?」

ノートン大学の在校生以外、外部の人間はノートン大学の具体的な場所を知らない、まして入ることなど不可能だ。

しかし学生であっても、通行証がなければノートン大学に行くことはできない。

彼の通行証は最後の一枚しか残っていなかった。今回三人の学生を連れて面接に行き、自分の評価任務を完了するのがやっとだった。

言ってみれば、大学に残る道を選ばなければ、ノートン大学を離れた後は二度と戻れないのだ。

しかし大学に残るというのは、試験に合格するよりもずっと難しい。

A級学院の学生でも、百人に一人しか残る資格を得られない。

勲は勝山子衿があまりにも自惚れていると感じた。

あの公開質疑応答で彼らを言葉につまらせたからといって、ノートン大学の目に留まれると本当に思っているのか?

あまりにも滑稽だ。

「君はノートン大学が学術界でどんな地位にあるか知っているのか?」勲の皮肉はさらに強まった。「君はノートン大学の学生ですらないのに、どうやって面接資格を手に入れるんだ?ノートン大学はお前のものか?」

「加藤さんも自分の言葉を覚えておいてください」子衿は彼に答えず、軽く頷き、冷淡な表情で言った。「あなたのものではないものは、取り上げられることになります」

勲は眉をひそめた。

この言葉の意味を理解する前に、少女はすでに立ち去っていた。

彼はゆっくりと息を吐き出し、しばらくしてから足を引きずりながら自分が借りているアパートへと向かった。

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勝山老夫人は今日の午後にようやく意識を取り戻し、目覚めるとすぐに鈴木曼華に勝山露美の状況を尋ねた。

曼華もこれ以上隠し通せないことを知り、渋々真実を話すしかなかった。

老夫人は怒りで胸が詰まり、もう一度気を失いそうになった。

彼女は胸を押さえ、指を震わせながら言った。「信じられない!きっとあの連中が露美を中傷しているんだ!」

曼華は苦笑した。