明らかに、このアカウントはノートン大学側のものだった。
しかし、それがノートン大学の学長のものかどうかは、誰にも分からなかった。
ローラン家族の権力者と同様に、ノートン大学の学長も非常に神秘的で、ほとんど姿を現すことがなく、配下の者たちが代わりに仕事をしていた。
ローラン家族の権力者と比べて、ノートン大学の学長の方がNOKフォーラムの人々の興味を引いていた。
この学長は錬金術において高い造詣を持っていると言われ、O大陸の錬金界には居ないものの、錬金界で彼に匹敵する者はほとんどいないとされていた。
さらには、一度も姿を現したことのない毒藥師ランキング第一位がノートン大学の学長だという噂もあった。
この返信が投稿されると、スレッドは自動的にロックされ、それ以降の新しい返信はなかった。
確かな情報を得た後、勝山子衿は手を上げ、この懸賞スレッドを削除した。
彼女は目を伏せ、遠い昔のことを考えていた。
地球に戻ってから、彼女が不在だった200年以上の歴史をすべて調べ終えていた。
歴史書に記載されている通り、ローラン家族の最強の権力者——サイザー・ロランは暗殺によって命を落とした。その時、彼はわずか33歳だった。
その後、ローラン家族は一瞬にして衰退し、もはやフィレンツェの支配者ではなくなった。
実際には衰退したわけではなく、隠退したのだった。
彼女はサイザーの死亡点を変えたが、彼は庄司曜之のような普通の人間ではなかったため、より多くの制約を受けていた。
その中の一つは、サイザー・ロランが再び目覚めるまでに長い時間がかかるということだった。
そのため、彼女が地球を離れる前に、彼を冷凍保存していた。
そうしなければ、サイザー・ロランの体が錬金界の改造を受けていたとしても、現在まで生き延びることは不可能だっただろう。
古武者のように人間の寿命を極限まで開発し、錬金界の改造を受けた後は寿命が非常に長くなる。
体の強度から見て、二、三百年は生きられるが、絶対に三百五十年を超えることはない。
普通の世界にとって、三百五十年というのは確かに途方もない数字だ。
しかし、通常の人間でも130歳まで生きた例があるので、それほど驚くことでもない。
人間の潜在能力は無限大であり、特に脳はそうだ。