221 直接闯入!隠された身分【3更】

方角若菜は素人としては、三百万人のフォロワーを持ち、すでに十分な人気を誇っていた。

彼女は美しく、名家の出身でもあった。

最も重要なのは、白血病を患った後も決して諦めず、勉学に励み、前向きに生きていることだった。

このような明るいキャラクター設定は多くのネットユーザーの注目を集め、同年代の人もいれば、中年層の方が多かった。

家に彼女と同じ年頃の子供がいる人々は、若菜に対して自然と憐れみの情を抱いていた。

毎日、若菜のSNSには、彼女を励まし、早く適合する骨髄が見つかり、病気に打ち勝てるようにと願うファンのコメントが寄せられていた。

この投稿が公開されると、時間の経過とともに、下のコメント欄も賑わってきた。

【若菜ちゃんついに適合する骨髄が見つかったの?おめでとう!病気が治ったら、もう痛みに苦しむことはないね。】

【適合する骨髄を見つけるのは本当に難しいよね。去年と比べて、若菜ちゃんは本当に痩せてしまった。】

【若菜ちゃんが回復した後の配信が楽しみ!これからは元気いっぱい走り回れるね、心配いらないよ。】

ファンたちは皆、祝福の言葉を送っていた。

若菜はコメントを一通り見て、気分爽快になった。

彼女はこの日をずっと待っていた。

結局、白血病は末期がんとは違い、治療可能な病気だった。

ただ、彼女は他の白血病患者とは異なり、後天的に発症したもので、今でも本当の発症原因は解明されていなかった。

病院の推測によると、おそらく1年前に何らかの放射線を浴びたことが白血病を誘発したのではないかということだった。

方角家はこれについて調査を行ったが、結果は出なかった。

通常、少量の放射線では細胞変化を引き起こさないはずだが、若菜が大量の放射線に触れる条件もなかった。

方角家は最終的に諦めるしかなかった。

本来なら適合する骨髄も見つかっていたのだが、検査の際に常に深刻な拒絶反応が現れていた。

おそらく放射線の影響で、若菜の白血病に変異が生じ、体の要求がさらに厳しくなったのだろう。

かかりつけ医も、今回成功するかどうかはわからなかった。

若菜も焦らず、辛抱強く待っていた。

10分後、検査結果が出た。

かかりつけ医は結果を見て、喜んだ。「若菜さん、拒絶反応がありません!全くないんです。まさに奇跡です!」