あのような女性、彼女は価値がある!
「ベル医師、先週貴院の生物学研究に関する学術報告を拝見しました!正直に言って、日本は生物治療技術においてアメリカより何年も遅れています!そこで、日本の企業家として、生物治療研究室の設立に資金を提供したいと考えています。研究者としては高橋尚誠を指名し、研究結果は日本でも同時に発表し普及させることを条件とします!」斎藤遥は東京から直接ワシントンに飛び、高橋尚誠の主治医であるベルを訪ね、医学研究協力について話し合った。
彼はベルとの面会予約の前に、すでに斎藤氏の日本での発展状況と自身の経歴資料を病院側に送っていたため、両者のコミュニケーションは非常に直接的だった。
「斎藤さん、あなたの愛国心に感動します。私たちの学術研究は非常に厳格で、当院は国家資金以外の使用に対して非常に慎重です!そのため、研究チームと共に研究所の経費と成果の使用に関する報告書を作成してお送りし、双方が合意した後に正式な協力を始めます。必要であれば、学術界で斎藤氏との協力情報を発表することも同意します。」商人は利益を重んじるもの。ベルは遥の愛国心に感銘を受けつつも、彼が商人であることを忘れなかった!
学術誌で協力情報を発表することは、世界中に斎藤氏の広告を見せることになる!これはどれほど大きな利益になるだろうか!
「ははは、ベル医師がそこまで考慮してくださり感謝します!それで結構です!帰国したら生物学の専門家を指名して貴院との連携を担当させます!また、定期的に研究所の資金使用状況を監査する財務担当者も派遣します!詳細については、私の特別補佐が更に連絡を取らせます!」心の願いを果たすためとはいえ、付随する利益を遥は当然拒むつもりはなかった!
初歩的なビジネスプランがすでに彼の頭の中で形になりつつあった——日本の病院や医学部と協力し、成果が使用可能になった時点で特許を買い取り、独占的に使用権を与える!
斎藤氏はアパレル業界だが、誰が産業拡大を禁じることができようか?これはこの研究所への投資から得られる予想外のリターンだった!
「協力情報については、3年間は公表しないでほしい。また、ベル医師には高橋尚誠に斎藤氏との協力について伝えないでほしい。」去る前に、遥は微笑みながらベルに言った。
「おや?」ベルは不思議そうな顔をした。