第255章 心変わり_3

田原おじいさんは目を細めた。「君の仕事体系はとても楽なものだが、本当に入りたいのかね?」

「それでは、まずは見てみましょう!でも青雲は……」

「物事は中途半端にしてはいけない。青雲はすでにその地位を得たのだから、最後までやり遂げなければならない。彼はすでに仕事の局面を開いたのだから、実績を出してから話すべきだ。君の父と母は、おそらく3、4月頃には東京に戻って、元の仕事に復帰できるだろう」

「あなたは、どうしてそれを知っているのですか?」吉田暁文は一瞬躊躇し、目を上げて田原おばあさんと田原青山を見回した。特におばあさんを長く見つめ、唇の端をゆがめ、顎を少し上げて、わざと軽い口調で言った。

「私の両親は大変な苦労をして、かなりのお金を使って、やっとこのチャンスを得たんです!辞令はもう手に入れました。来月には東京に向かえます。今回の帰省は、年を越すついでに、私たちの古い家の状況を確認するためです!」

説明しなければ気が済まなかった。おばあさんに、これもまた田原家のおかげだと思わせたくなかったのだ。

おばあさんが意図的に彼女を困らせ、おじいさんに手を貸させなければ、吉田家は東京に戻れないとでも?冗談じゃない!東が明るくなければ西が明るくなる。彼女は白石立和と毎日電話で昔話をするだけで、彼が無念そうな口調で、かつて結婚した本妻が趣味もなく、難産で亡くなったのは無口で群れを好まなかったせいで、助けを得る機会を失ったこと、そして再婚した今の妻は、ただ幼い子供のために母親を見つけただけで、仕事しかできない粗野な女性で、セーター一枚編めず、彼は十数年もセーターを着ていないことを聞いた……暁文は同情し、毛糸を買って彼に長袖のセーターとベストを編み、ついでに南部の特産品などの年末の贈り物を数個送った。立和は恩返しに、白川旦那に頼んで、東京での吉田さんと吉田お母さんの件を手配してもらった。白石家は彼女からお金を一銭も取らず、物事はこうして予想外にスムーズに進んだのだ!

当初、田原のじいさんに頼んだときとは大違いだった。あのときはどれほど焦り、不安だったことか。結局、何も成し遂げられなかったのに!