第297章 金儲け(2章合併)_3

真理子は買い取った骨董品を一級、二級、三級に分類し、一級と二級のものは写真に撮って東京のおじいさんに送り、まずはおじいさんに見てもらって新鮮さを味わってもらった。今はまだ売る急ぎはなく、休暇で東京に行ったときに改めて話し合うことにした。

三級品については、まず中に含まれる霊気の八割を吸収し、二割を残して物体を養い、時間を見つけて県庁所在地に行き、骨董店で値段を査定してもらい、すべて売却して一笔のお金を手に入れた。

骨董品の買い取りと霊気の吸収に忙しく、修行も自然と進んだ。真理子は練気の四層を突破して第五層に入った。これで時間に余裕があれば、元々使っていた鍛体術の他に、いくつかの呪文も学ぶことができるようになったが、今のところはひとまず保留にしておくことにした。試験が迫っており、あれこれと忙しいので、まずは修行レベルの強化に重点を置き、他のことは休暇中に考えることにした。

六月の最後の日曜日、朝早く大崎健太が莞市から車で来て、真理子を迎えに来て公道村に戻り、おじいさんとおばあさんを訪ね、ついでにおじいさんの薬草栽培園を視察した。あの空間の薬材は外界でも成長が素晴らしく、おじいさんはとても喜んでいて、すでに何組もの薬草商人が見に来て、前もって注文を入れたがっていたが、おじいさんはまだ承諾していないという。

真理子は不思議に思った、なぜ今から栽培園を見に来る人がいるのかと。おじいさんは公社の農業科学ステーションの幹部が連れてきたと言った。農村ではさまざまな栽培が始まり、豊かになって小康状態を目指すため、農業科学ステーションの幹部は毎日農村を訪れており、おじいさんの薬材栽培園がこんなにうまくいっているのを見て、帰って上司に報告し、今は何かの交流視察があると、人々を連れてきて薬材栽培園を見学させるのだという。

真理子は言葉を失った。これが大きな時代であることを忘れていた。ひっそりと黙って金持ちになるのは非常に非現実的だ。