十二月上旬、東京は雪華が舞い、寒さが厳しい中、田原邸は暖かさに満ち、喜びに溢れていた。田原青山はついに時間を作り、藤原さんと民政局に行って婚姻届を提出したのだ!田原おじいさんは自ら喜びの知らせを書き、田原おばあさんは喜びに満ちあふれ、使い切れないほどのエネルギーを感じて、毎日外出しては知らせを配り、親戚や友人たちからの祝福を先取りし、夢の中でも笑い声を漏らすほど嬉しそうだった。
田原青山と藤原麗美の結婚式は元旦に盛大に行われることが決まった!
田原おばあさんはわざわざ公道村に電話をかけ、おじいさんとおばあさんに喜びの知らせを伝え、結婚式の引き出物といくつかの年末の贈り物をすぐに送ると言った。宝樹は佐藤家に戻って両親と再会したばかりで、今年は故郷で賑やかに祝うべき年なので、わざわざ遠路はるばる東京まで来る必要はない。これからの日は長い。来年の春になって暇ができたら、新しい嫁を連れて彼らに会いに行き、一族みんなでしっかり計画を立て、南から北へ、北から南へ、好きなように行き来すればいい!
おじいさんとおばあさんは電話を交代で受け、喜びながら話したり笑ったりして、田原おばあさんの提案に両手を挙げて賛成した。
真理子がおじいさんとおばあさんに電話をかけると、おばあさんは真理子に紙とペンを用意させ、一つ一つ言われた通りにメモを取らせ、これは田原パパへの結婚祝いだから、必ず一番大きなデパートで一番良いものを選ぶようにと念を押した。買い物のお金は、明日おじいさんが公社の郵便局から送金するという。
真理子は笑いながら一つ一つ承諾した。彼らを止めることはできないと知っていた。特におじいさんと田原パパはとても気が合い、田原パパがついに結婚することになり、おじいさんは言うまでもなく喜んでいて、きっと心を込めたいのだろう。どうせ今年は藥材を売って大金を稼いだのだから、使わせてあげればいい!
ほとんどの人にとって、田原邸の結婚式はただの普通の喜びの知らせで、結婚式に出席して祝杯を上げるだけのことだが、少数の人々にとっては青天の霹靂であり、驚きの後には様々な不満、怒り、そして悲しみが残った。