第26章 面白くなってきた

三井和仁の顔は一瞬で暗くなった。

田口優里の顔も赤くなり、慌てて手を振った。「いいえ、いいえ、必要ありません。上着とズボンを脱ぐだけでいいんです。」

下着は脱ぐ必要はない。

三井和仁の表情はまだ良くなかった。

それと全裸になることに何の違いがある?

そして……

三井和仁は自分がこんなに痩せていて、体がどれほど醜いかを知っていた。

彼はいつも高慢で、自尊心が強く、人前に現れるのはいつも輝かしい一面だけだった。

下半身が麻痺していても、多くの自分でできる小さなことは、決して他人の手を借りなかった。

あの軽蔑や哀れみの目は、彼が極端に嫌うものだった。

まるで彼が無能であるかのように思わせる。

生活すら自分でできないかのように。

今、鍼灸のために服を脱ぎ、自分の醜い体を一人の女性に見せることに、三井和仁は心の底から拒絶感を抱いていた。