三井和仁は無意識に両足を揃えようとしたが、下半身が麻痺していて動かせなかった。
彼は珍しく声を震わせながら言った。「お、お前、何をするつもりだ?やめろ!田口優里、俺の下半身の幸せが台無しになったら、お前をどうするか…」
彼の言葉が終わらないうちに、田口優里は針を持ち上げた。銀色に光り、恐ろしく見えた。
三井和仁は本当に怖くなった。「優里!優里!優里、悪かった!これからは絶対に清く正しく生きるよ!」
「そう」田口優里は目を伏せて彼を見た。「できるの?」
三井和仁は屈辱に耐えながら、頷いた。「できる!」
「それならいいわ」
田口優里は「いい子ね」と言おうとしたが、自分の立場を考えると不適切だと思い、黙った。
田口優里が針をしまうのを見て、三井和仁はようやく安心した。
彼は人生で何も恐れたことがなかったが、今回は本当に怖かった。