第37章 畑野志雄の寵愛

畑野志雄はシーツをきれいに片付けた。

奥田梨子も彼に洗われ、きれいな服に着替えさせられた。

そして彼の腰には彼女に強制されて……小さな布団が巻かれていた。

小さな花柄の小さな布団。

二人はソファに座っていた。

奥田梨子は頭の中で畑野志雄を罵る言葉をたくさん考えたが、最後には一言だけ残した。「あなたの頭の中は一体何を考えているの?」

誰が海外から帰ってきて、会ったとたんに、そんなことをするのか。

腎臓を悪くしないか心配にもならないのか。

畑野志雄は彼女が恥ずかしさのあまり怒っているのを見て、軽く笑った。「頭の中はもちろん君のことを考えていた。」

「他の女性のことは考えていない。」

彼はまた掠れた声で言った。

奥田梨子、「……」

男はタバコを吸いながら、ゆっくりとスマホを彼女の前に横向きに差し出した。