第40章 少し酒を飲んだ

夜が深まっていく。

車はホテルに向かった。

山田江輔は少し酒を飲んだ。

畑野志雄も少し飲んだ。

二人とも大量には飲まない。

しかし酒を飲んだ山田江輔は、女好きの本性がより露わになり、言葉も少し多くなった。

山田江輔は畑野志雄に強烈に洗脳をかけた。「お前は女が少なすぎるから、最初の女に執着しているんだ」

彼はグラスを上げ、軽薄に言った。「兄弟、言っておくが、もっと試してみれば分かるさ」

畑野志雄は目を閉じて静かに山田江輔の洗脳に耐えていた。

彼の頭の中にはまだ梨ちゃんのことがあった。

彼女のふくらはぎに赤い蝶のゴムバンドがかかっている姿を思い浮かべる。

ふくらはぎを揺らす可愛らしい姿。

彼が手を伸ばして白く輝く足首を握ると、とても美しかった。

15分後、ホテルのスイートルームで。