第90章 この木耳にこんな効果があるとは!!【章末に包子の秘密イースターエッグがあります〜。】

松下林木おじいさんが楚おじいさんの前に歩み寄ると、涙を流しながら、声を震わせ、全力を振り絞って言った:

「先生!」

「林さんが先生にご挨拶申し上げます!」

そう言うと、松下林木おじいさんは両膝がくずれ、重々しく楚珏の前にひざまずいた。

この突然の出来事に、別荘の外にいた全ての人々は幽霊でも見たかのように!目を見開いて!呆然としていた!!

書畫協会の副會長である劉先生も心の中で、松下林木おじいさまがこの楚おじいさんと浅からぬ関係にあるのだろうと推測していた。おそらく親友か何かの固い絆があるのだろう。

しかし、彼は松下林木おじいさまがこの楚おじいさんの前でひざまずくとは思いもよらなかった。

もしかして、すでに油尽き灯消えかけている松下林木おじいさんが、命の危険を冒して海を渡り、何千マイルも離れた華國までやって来たのは、楚おじいさんの前でひざまずくためだったのか?

劉先生の体中の毛が逆立った。この突然頭に浮かんだ考えは、彼自身にとっても荒唐無稽に思えた。

しかし目の前で実際に起きているこの光景を、どう説明すればいいのか?

劉先生の頭は爆発したかのようだった。もしそれが本当なら、一体どのような感情なのか想像もできなかった。

別荘の内外は、衝撃的な雰囲気に包まれていた!

楚雨晴が最初に反応し、急いで別荘の門から小走りで近づき、彼女が知らないおじいさんを地面から起こそうとした。

楚珏は一瞥して命じた:「慌てて起こさないで!雨晴、別荘に戻って極上靈芝を一つ持ってきなさい。それからミネラルウォーターを一本持ってきて、細かく砕いて、水で流し込むように彼に飲ませなさい!」

人命救助は火事と同じく急を要する。楚雨晴は曽お爺さんの言葉を聞くと、急いで別荘のリビングに走り、あまり甘くない農夫山泉のボトルを一本取り、テーブルの引き出しから「きくらげ」を一つ取り出して、急いで外に戻った。

別荘の外では、劉先生や上城書畫協会の一行、そしてお年寄りたちは、先ほどの衝撃的な光景から立ち直ったものの、誰も現場の沈黙を破ろうとはせず、ただ顔を見合わせ、静かに見守っていた。

楚雨晴が「きくらげ」を手に持って出てくるのを見て、その場にいた全員が不思議に思った!

極上靈芝??

これが???

笑わせるな!!!