第183章 修練者出世!

光明會會長ダールが世界中に援助を求めることを決めた後、世界中の修練者勢力のほとんどが光明會から会談の招待を受け取った。

しかし、この混乱に足を踏み入れようとする修練者勢力はごくわずかであり、修練者であっても利益の追求から逃れることはできない。

スフィンクス付近の居住区。

米国の吸血鬼勢力と米国異能者連盟協會から監視役として派遣された修練者たちは、光明會から送られてきた援助要請のメッセージを見ていた。

吸血鬼の修練者は笑いながら言った。「今回、光明會は大変なことになったな!収拾がつかなくなりそうだ!」

異能者連盟協會の修練者は、真夏にもかかわらず一身の銀色のマントを身にまとい、先ほどスフィンクスで起きた三対一の大戦を見つめながら、表情を引き締めて言った。

「あの巨大な虎は速度が極めて速いだけでなく、雷電の力を操ることもできる。三人の三星修練者に挟撃されても逃げおおせるとは、その実力は恐ろしいものだ!」

続けて、この異能者連盟の修練者はこう言った。「こんな割に合わない仕事を、光明會のために進んでやりたがる者はいないだろう!光明會のこの厄介事は自分たちで片付けるべきだ!」

吸血鬼の修練者は気楽に頷いた。目の前の問題は光明會が引き起こしたものであり、状況が彼らの勢力の利益を脅かすほど緊急でない限り、彼らの吸血鬼一族は傍観することに決めていた!

そして同時に。

他の修練者勢力からスフィンクス居住区に活動している修練者たちも、ほとんどが同じ考えだった。

わずかな返答しか得られなかった光明會會長ダールは、怒る様子もなく、ただ彼らが持つ地心世界についての秘密を広めるよう指示した。

スフィンクス付近の居住区域にいる各修練者勢力の修練者たちは、あの穴が伝説の非常に神秘的な地心世界につながっていると聞き、さっきまで傍観するつもりだった修練者たちは完全に座り切れなくなった!

彼らはそれぞれ特殊な手段を用いて自分たちの勢力と連絡を取り、この情報を伝えた。

そして、地心世界の伝説について断片的に聞いたことがある修練者勢力の中には、すでに強者がスフィンクスに向かって出発し始めていた!

世界各地で一時的な動揺と暴動が始まった!多くの国で修練者の姿が現れた!

黒洲。

古くから続く原始林の中で。