第337章 もうキスしたんだから、続けないわけにはいかない

二人は真面目な話を終えると、間もなく須藤夏子は疲れて眠くなり、ゆっくりと目を閉じた。西園寺真司は話しながら返事がないことに気づき、顔を下げると夏子がいつの間にか眠りについていることを発見した……

「この体力じゃ、これからもっと鍛えないとな……」真司は本当はもう少し彼女と戯れたかったのだが、ため息をつきながら布団を上に引き上げ、彼が吸い付けたキスマークが点在する白い肩を覆い、それから自分も横になった。

しかし真司が眠りについてしばらくすると、夏子は疲れた様子で目を開け、ベッドの上でさらに15分ほど横になり、真司が疲れて目覚めないことを確認してから、白いバスタオルを一枚引き寄せて身にまとい起き上がった。

実は先ほど彼女はわざとだった。真司と石川家のパーティーについて話していた時、彼女は突然あの日が真司の誕生日だったことを思い出し、自分のプレゼントがまだ準備できていなかったので、彼女は眠ったふりをして、真司が眠った後にプレゼントの件を片付けようと思ったのだ。

以前彼女が空港で買ったモデルキットとシルクの布はまだクローゼットに置いてあった。真司は骨の形をしたものを誕生日プレゼントとして受け取ることを拒否していたが、夏子はあれこれ考えた末、やはり自分の手作りのものの方が誠意があると思ったので……真司がどんなに拒否しようとも、このプレゼントは絶対に渡すつもりだった!

クローゼットから物を取り出し、夏子はカーペットの上に直接座って作業を始めた。彼女は手芸をしたことがなかったが、幸いにもお店から説明書がついていたので、それに従って作るだけでよかった。

3時間連続で、夏子は床に座ったまま動かず、室内の明かりを頼りに大小二つの骨の形のクッション中身を詰めて縫い上げ、モデルに合わせてカバーを作ろうとしていた時、寝室から小さな物音が聞こえた。

「夏子」真司が彼女の名を静かに呼んだ。

夏子は驚いて一瞬で目が覚め、急いで物を棚に押し込み、目をこすりながら寝室に戻った。

寝室には明かりがついておらず、夏子は明らかにこの暗闇に慣れていなかったので、歩くのも慎重だった。

ベッドの側に着くと、後ろから誰かに抱きしめられるのを感じ、すぐに真司特有の怠惰で落ち着いた声が耳元で響いた。「なぜ夜中に起きたんだ?」