第116章 誕生日パーティー(二更)

深谷千早と藤原宴司は退院後、それぞれ二日間休んでから、規則正しく出社した。

チームビルディング中に少し小さなアクシデントがあったものの、チームビルディング活動が大成功を収めたことには変わりなかった。

むしろ会社中に噂が広まっていた。

高級ホテルに泊まって豪華な食事、そして賞品は目を見張るほどだった。

毎日のように話題になり、社員たちの仕事への意欲もますます高まっていた。

認めざるを得ないが、宴司は社員育成においてその能力が際立っていた。

あっという間に金曜日になった。

小林温子は朝早くから千早に電話をかけ、一緒に買い物に行ってドレスを選び、メイクをしようと誘った。

今日は彼女の家の宴会で、全員を驚かせたいと言っていた。

千早は冗談めかして、今日驚かせるべきは義母であって彼女ではなく、結婚する日に驚かせればいいと言った。

「千早、あなた姑みたいに結婚を急かさないでよ」温子は怒って言った。「で、出てきて私に付き合ってくれる?」

「迎えに来て。藤原別邸よ」千早は答えた。

今日は温子に引っ張り回されることを予想して、あらかじめ休暇を取っていた。

幸い宴司自身も宴会に参加するため、彼女に難色を示すことはなかった。

温子はすぐに千早を迎えに来た。

車を運転しながら尋ねた。「千早、今は藤原蘭ジュエリーで働いているけど、あなたの工房はどうなってるの?」

千早はため息をついた。

この期間、藤原蘭ジュエリーの仕事があまりにも多かった。

本当に息つく暇もないほど忙しく、工房に割く精力がなかったため、工房の品質と生産量は明らかに低下していた。

もちろん彼女は従業員を責めることはなかった。

リーダーがいなければ、どんな企業の発展も良くはならない。

沈黙した瞬間。

千早は突然振り返って温子を見た。

温子は千早の視線に頭皮がゾクゾクした。「なんでそんな風に見つめるの?」

「何でもないわ」千早は微笑んで、心の中ですでに計画を立てていた。「今日はお肌の調子がいいなと思って」

「当然でしょ。母の誕生日パーティーのために、何日も徹夜せずに、毎日スキンケアをしてたのよ。私自身が自分の若々しさと美しさに嫉妬するくらいよ」

「……」千早は突然、自己陶酔という点では、宴司と温子はかなり似合うかもしれないと思った。

二人はショッピングモールに到着した。