宵月家大邸。
石川秋実は暖かいガラスルームに座り、お茶を飲みながら景色を楽しみ、まるで若者のようにウェイボーをスクロールしていた。
最近、安城夜帝と歌姫星夏の恋愛疑惑が確定的になり、ファンたちは関連するウェイボーを狂ったように拡散し、一方では女神が奪われたと泣き叫びながらも、もう一方ではこの美しいカップルを祝福していた。
「やっぱり私の孫は手段を心得ているわね……」
秋実は笑みが止まらず、二人を祝福するウェイボーを見るたびに、思わずいいねを押さずにはいられなかった。
【秋水子】皆さんの祝福ありがとう。彼らの祖母として、この祖母は非常に喜んでいるわ!
秋実は流行に乗って、ウェイボーのアカウントも登録していた。
星夏が自分の孫の嫁だと知ってからというもの、彼女は散歩に出かけるたびに人に自慢せずにはいられなかった。
ただ、近所の人たちはほとんどがアイドルファンではなく、名前を聞いて知っているという程度で、星夏がどれほどの大物なのかを本当に理解している人はおらず、ただ普通に喜んで彼女を祝福するだけだった。
【沐田玖】わ、このコメント、話題に便乗してるだけでしょ!
【忘羨】ハハハハッ、ガチョウみたいな笑い声出ちゃった!今のお年寄りもこんなに熱狂的にアイドル追っかけるの?いいよいいよ、女神があなたの孫嫁だってことにしておくよ、お年寄りをなだめるのは私たちの責任だからね!
【南田頑】おばあちゃんが話題に便乗している疑いは大きいけど、それでもすごく可愛いと思う。全然反論する気になれないんだけど、どうしよう?
秋実のウェイボーが投稿されるとすぐに、多くのファンが見に殺到した。星夏ファンはいつも質が高く、ほとんどが心の余裕があり、むやみに人を攻撃することはなかった。
しかし、一部の通りすがりのファンは、罵詈雑言を始めた。
秋実は読めば読むほど腹が立ち、小野舞羽の手を取りながら、不満をぶつけ続けた。「舞羽、見てごらんなさい、この子たちったら、誰一人私を信じてくれないのよ!」
彼女は怒れば怒るほど、説明したくなったが、説明すればするほど混乱した。
舞羽は優しく微笑みながら、老人をなだめた。「お母さん、お体を壊さないでください。インターネットというのはそういうものですから」
それに、木村伊夜のファンは十億人以上いる。