訓練_1

城の裏庭に新しい小屋が建てられ、周りは木の板で囲まれ、窓として二つの穴だけが開けられている。

小屋の中央には青レンガで築かれた四角い池があり、長さと幅は約三メートルで、中は黄土で満たされている。適量の水を加えると、燃えにくくなるだけでなく、ある程度の可塑性も得られ、小さなシャベルだけでも、理想的な形を掘り出すことができる。黄土の上には数本の鉄の延べ棒が置かれていた。その棒はカーター・ランニスに頼んで、鍛冶店から運ばせたものだ。

池の傍には井戸があり、ローランはまさにこの点に目をつけ、この場所に小屋を建てさせたのだった。

しかし実験室としては、ここはあまりにも粗末すぎたから、彼は首を振った。一晩で急ごしらえした設備が理想的なものになるはずもない。正式な工房の建設は、バルロフが資料収集を終えてから場所を選んで着工することになっている。

「どう?昨日はよく眠れた?」

彼は振り向いて、茫然とした表情のアンナに笑いかけながら尋ねた。

この魔女の今の姿は、監獄にいた時とは別人のようだ。丁寧に洗い清められた亜麻色の長い髪は、肩まで届き、柔らかそうで艶がある。彼女の肌は手入れこそされていなかったものの、若さゆえの輝きを放っている。鼻筋にある薄い雀斑は、さらに青春の活力を添えていた。彼女の体つきは相変わらず痩せていて、か細い体は押せば倒れそうに見えるが、頬には血色が戻り、首の青あざや絞めた跡も昨日より薄くなった。ローランはその魔力が、魔女たちに不思議な力を与えるだけでなく、同時に彼女たちの体質も改善しているのではないかと疑っている。少なくとも回復能力に関しては、アンナは一般人よりもずっと速い。

「本来なら、あんなに恐ろしい経験をした後だから、もっとゆっくり休ませてあげたいところだが、時間が本当に切迫していて、後で埋め合わせをさせてもらうしかないね」ローランは少女の周りを一周して聞いた。「その服、体に合っているかな?」

アンナが今着ている服は、彼が自分の悪趣味を満たすために、様々な案の中から念入りに選び抜いたものだ。鍛冶工の全身保護服だと重すぎて、彼女には適していない。そしてゲームに出てくる魔法使いのローブは、見た目は格好良いものの、動きが制限され、裾が全体を覆っているため火花が付きやすく、灰と化してしまう恐れがある。メイド服については、ふふ、これ以上ぴったりなものがあるだろうか?

たとえこの世界にはまだ本当のメイド服が存在していなくても、何の支障も出ないことだ。侍女の作業着は既に後世のメイド服の原型となっている。そこでローランは、ティールに自分の服をアンナの体型に合わせて裁断させ、スカートを短くし、長袖を半袖に、丸襟を折り襟に変え、蝶結びを付け加えて、新しい魔女の制服として仕上げた。

尖った魔女の帽子(特注)、黒い長靴(既製品)、そして膝上丈のショートマント(特注)を組み合わせると、これまで映画でしか見られなかったキャラクターが、まさにローランの目の前に実在するものとなった。

「殿下、私に…何をさせたいのですか?」

アンナには目の前のお偉いさんの考えには、まったくついていけない。もはや考える能力すら失いそうだ。地下牢で袋に入れられて引きずられた時、彼女はこの呪われた人生がすぐに終わりを迎えるのだと思っていた。しかし頭覆いを外されると、アンナが目にしたのは絞首台やギロチンではなく、豪華絢爛な大きな屋敷だった。そして大勢の人々が押し寄せてきて、服を脱がせ、体を洗ってくれた。脇の下から足の指の間まで、すみずみまでピカピカに洗い上げられた。

次は着替えだ。着替えにまで人の手を借りるとは思ってもみなかったし、服がこれほど快適だとも想像していなかった。この服は、こんなにも柔らかくて体に馴染み、摩擦を全く感じさせなかったとは。

最後に入ってきたのは白髪交じりの老人で、彼は全員を下がらせた後、契約書を彼女の前に置いた。この時になってようやく、監獄で彼女を雇うと言った人物が第四王子だったことを理解し、しかもその言葉が冗談ではなかったことを知った。この契約書には、王子のために働けば、毎月一枚のゴールドドラゴンが報酬として支払われると明確に書かれていた。

アンナは一枚のゴールドドラゴンが何を意味するのかよく分かっている。父親は毎日鉱山で働き、採掘量に応じて給料が決められ、最も収入の良い時でもシルバーウルフ一枚にすぎなかった。そして百枚のシルバーウルフでようやく一枚のゴールドドラゴンと交換できるが、それでも良質なシルバーウルフである場合に限られた話だ。

では、彼女の仕事内容は何なのか、王子様と寝ることなのだろうか?入浴時にも侍女たちがそのようなことを囁き合っているのを聞いた。しかし、自分がそれほどの価値があるとは思えない。悪魔に侵された血筋、自ら堕落を選んだ穢れた者…誰であれ、彼女の正体を知れば避けたくなるはずだ。たとえ王子の好奇心が悪魔さえも恐れないほど強いものだとしても、彼女に報酬を支払う必要などないはずだった。

その夜、誰も彼女を訪ねてこなかったので、彼女はぐっすり眠った。そのベッドはアンナがこれまでの人生で寝た、最も柔らかいベッドだ。横になるやいなや夢の中へと入っていった。翌日目を覚ました時には既に昼で、昼食は部屋まで運ばれてきた。パン、チーズ、そしてビーフステーキ。彼女は確かに死ぬ覚悟をしていた。命さえも捨てる決意をした人間が、この世界に何の未練を持つというのだろう?彼女はそう思っていたはずだった。しかしビーフステーキを口に入れた瞬間、アンナは涙を抑えることができなかった。

肉汁とコショウが口の中で溶け合い、濃厚な香りと少しの甘みが味覚を何度も刺激し、飲み込んだ後も口の中に残り続けた…彼女は突然、こんな世界にもまだほんの少しだけ、素晴らしいものがあるのだと感じた。

もし毎日もこのような食事ができたなら、邪魔に体を蝕まれる時でさえ、もっと抵抗する勇気が出たのではないだろうか?

今、寝室でもなく牢獄でもないこの木造の小屋に立って、彼女は密かに決意を固めた。向こうが必要としているのなら、このような奇妙な服を着ることも、あの不思議な力を呼び出すことも、何でも試してみようと思った。そこで彼女は、今度は躊躇することなく、もう一度質問を繰り返した。

「殿下、私に何をさせたいのですか?」

「今のところは、自分の力をコントロールし、それを繰り返して練習して、自由自在に使えるようになることだな」

「それって悪魔の…」

「いや、違う、アンナ嬢」ローランは遮った。「それは君自信の力だ」

魔女は美しい青い瞳をパチパチとさせた。

「世の中のほとんどの人が君たちに偏見を持っていて、魔女の力は悪魔から由来したもので、極めて邪悪なものだと考えている。実は彼らは間違っているんだ」ローランはしゃがみ込んで、彼女と目線を合わせた。「そして、君もそうは思っていないでしょう?」

彼は地下牢でのアンナの軽い笑いを思い出した。自分を邪悪だと思っている人間が、あのような皮肉に満ちた笑い声を出せるはずがない。

「私は一度もこの力で誰かを傷つけたことはありません」彼女は小声で言った。「あの強盗以外は」

「危害に対する抵抗は過ちではない。君は正しいことをした。人々が君を恐れるのは、君のことを理解していないからだ。彼らは訓練を重ねれば強い戦士になれることは知っているが、どうすれば魔女になれるのかは知らない。未知の力は常に人を怖がらせるものなんだ」

「でもあなたは、少しも怖がっていません」アンナは言った。

「なぜなら、それが君のものだと分かっているからさ」ローランは笑顔を見せた。「もしあの強盗にも、そんな驚くべき力を持っていたら、俺は彼の前に立つ勇気すらないだろう」

「さあ、始めようか」彼は言った。